キッチンは毎日料理をしたり、物を出し入れしたりと頻繁に使う場所である分、散らかりやすい場所でもあります。
鍋やフライパン、調味料、食器など形の違うものや細々としたものがたくさんある中で、限られたスペースにどう収納すればいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
そこで今回は、使い勝手の良いキッチンにする収納の基本から、出しやすくしまいやすい様にする収納のコツまでをお伝えします。
収納のコツを押さえておけば、毎日の家事がもっと楽にできて時短にもつながりますよ。ぜひ参考にご覧ください。
キッチンの片付けはどこからはじめればいい?
キッチン用品がごちゃごちゃしていると、どこから片付けはじめたら良いのか分からず途方に暮れてしまうこともあるのでは。
キッチンが散らかる原因は不要な物が多すぎるからです。そこで、まずは「引き出しひとつだけ」の片付けからはじめてみましょう。
ポイントは、まず引き出しの中で「週一回以上使う物」だけを取り出してみること。残ったものは「あまり使わない物」なのでこの先いるかいらないかの判断がしやすくなるはずです。
よく使う物と使わない物の分別ができたら、週一回以上使う物や本当に必要な物だけを引き出しに戻してみましょう。
きっと、意外な程に不要品があったことに気がつくはず。まずは、引き出しひとつからはじめて他の収納も同じ手順で整頓してみましょう。
キッチン収納の基本は生活動線に合わせること
調理器具や食器などをとにかく出し入れすることが多いキッチンでは、雑に収納をするとその時は楽でも結局手間が倍増してしまいます。
使い勝手の良いキッチンにするためには、自分がキッチンでどう動くかを考慮して収納場所を工夫することが大切です。
例えば、
・包丁やまな板などの調理器具はシンク下
・鍋やフライパンなどはコンロの近く
・食器類は持ち運びやすい収納へ
また、スペースに余裕があれば生ごみなどをすぐ捨てられる場所にゴミ箱を設置しておくと良いでしょう。その際はできるだけ分別できるように仕切っておくとなお良いです。
このように、基本的にキッチンの物を収納する時には、自分の動きに合わせた所へ収納してください。
普段の家事で「不便」と感じることがなければ上手に収納ができていると考えられます。
すぐに試してほしいキッチン収納のコツ!
ここからは、キッチンのよく使う場所ごとに分けて、収納のコツを紹介します。キッチンを使っていて「不便だな」と感じることがある人はぜひお試しください。
キッチン収納のコツ1:吊戸棚編
吊戸棚は高い位置にあるため、「意外と使いづらい」と感じる人も多いです。とはいえ、収納スペースとしてはとても広いため、ぜひ有効活用してほしい場所でもあります。
吊戸棚を使いやすくするためには、収納における「ゴールデンゾーン」を意識することが大切です。ゴールデンゾーンとは姿勢をあまり変えなくても手が届く範囲のことを指します。
吊戸棚でいうと、顔の位置を変えずに目線を上に上げた状態で手が届く範囲までがゴールデンゾーン。よく使う使う物の中でも、片手で持てるくらいの物を収納すると使い勝手が良く感じるはず。
逆に言うと、それ以上高い段になると日常的に使う物を収納するには高すぎて負担に感じることが多くなります。
そのため、態勢を変えないと届かない範囲の段には、来客用の食器や特別な日にしか使わない物など、使用頻度が少ない物を収納すると良いでしょう。
キッチン収納のコツ2:シンク下・コンロ下編
シンク下やコンロ下は調理の際にもっともよく使う収納のため、広めにスペースが確保された作りのお家も多いでしょう。
ですが、深く考えずに収納しているとあっという間にスペースがなくなってしまいます。これは、鍋やフライパンなどは大きいのに加えて形状が複雑で場所を取るためですね。
そのため、シンク下やコンロ下の収納を最大限に活用するためには、スペースの広さを把握しておくことが大切です。本当にきっちりとしまいたい人は実際に測ってみるのも良いでしょう。
その上で、収納の基本としては鍋やフライパン、ボウルなど形の違うものは「立てて収納する」こと。寝かせて収納すると取手などが邪魔をしてあっというまにスペースがなくなります。
立てればスペースに余裕ができるので、空いたところに油や調味料、洗剤などを収納する用にカゴなどを設置できれば理想的です。
もちろん、基本的には
・水回りで使う物はシンク下の収納
・加熱調理に使う物はコンロ下の収納
と分けてくださいね。
キッチン収納のコツ3:食器棚編
食器棚の収納も吊戸棚と同様にゴールデンゾーンを意識することが大切です。腰の位置、肩の位置、目線の高さと使用頻度ごとに収納する物を分けましょう。
中でも、一番出し入れがしやすいのは腰の位置。ほとんど姿勢を変えることなく出し入れできるので、一番良く使うものは腰の高さに収納すると便利ですよ。
また、食器棚の中は同じ種類の物を縦一列づつ収納するとどこにあるのか迷いづらく、出した後も戻しやすいのでおすすめです。コンビニなどお店の商品も縦一列に陳列してありますね。
とはいえ、収納のしやすさばかりに気を取られ、安全性を忘れてはいけません。使用頻度も大切ですが、万が一を考えて食器棚の上段は軽い物、下段に重めな物を収納するように心がけましょう。
ちなみに、キッチンの収納のコツとあわせて、散らかりやすいリビングの収納・片付けのコツについても下記の記事にまとめているのでぜひご覧ください。
キッチン収納は生活動線に合わせて使いやすくしましょう
今回は、キッチンの片付けはどこからはじめればいいのかを解説した上で、使いやすいキッチンにするための収納のコツについてお伝えしました。
まず、収納の前に「どこから片付ければいいのか分からない」という人は「引き出しひとつだけから」と順番に片付けを行っていきましょう。
その上で、なるべくキッチン周りをごちゃごちゃさせないためには生活の動線を考えて収納する事が大切です。
・吊戸棚・食器棚は「ゴールデンゾーン」を意識する
・シンク下には水回りの物
・コンロ下には加熱器具
などを収納して、すぐに取り出せるように工夫しておけば自然と片付けの頻度も減ってくるはずです。
きちんと収納されたキッチン周りは家事が楽になるだけではなく見た目にも美しくなります。「少しキッチン周りが使いづらい」と感じている人はぜひ一度収納を見直してみましょう。
そもそも片付けるのが苦手、綺麗な収納を維持できない人はこちらの記事も合わせてご覧ください。